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「すーみーまーせーんっ!地下閉架を調べたいんですけどー!」 静かな事務局に声が響く。 声の主は六角屋と地下閉架の探索をする筈の烏月揚羽だった。 「あの、もう少しお静かに願えますか?…地下閉架、ですね。こちらに記名を。」 事務局には3人の職員が居たが、一番近くに居た頭の涼しそうな眼鏡の男性職員が、申し訳なさそうに返したあと、立ち入り許可の書面を差し出した。 「…声でか…あー……あの、すみません。ついでにお話を伺ってもいいですか?」 揚羽より一歩先に事務局の入口に居た鬼ヶ原空は、苦笑いを浮かべつつ耳の調子を整えてから男性職員に話しかける。 「貴方も…地下閉架の話ですか?」 「ん?ああ、それはこっちの…って、もういないんかいっ。 …あ、すみません、えっと…、それで私は、用務員の市倉さんを探してて、あと出来たらそこのエレベータの噂が知りたいんですが…何か知ってます?」 隣にいたはずの揚羽の姿は既になく、一人突っ込みを終えた後、空が慌てて聞きなおした。 「え、ああ。市倉さんなら、食堂の食券機が壊れたとかで見に行ってたはずですね。 …エレベータ…ああ、緑色のスカート着た女性の噂ですかね…?」 「食堂なら板垣さんが行ったから大丈夫かな…。 あ、スカート…?よく分かんないんですけど、知ってること何でもいいんで、教えてください。」 空は、他の場所へいったメンバーを思い返すと、納得したように一つ頷き、再び職員に向き直って話を聞こうと耳を傾けた。 「…ここだけの話ですよ?真相を知れば、大した話じゃないんですけどね…。 前に務めていた女性職員がよく緑のスカートを履いてたんですけど、その職員と一緒にエレベータに乗り合わせたあと宝くじが当たった、とか告白された、とか誰が言い出したんだか尾ひれがついて、、もともと職員用のエレベータなのに利用する生徒が後を絶たなくて…。 仕方なく…、赤いスカートの女性と乗り合わせると死ぬっていう噂を流したんですよ。お陰で生徒の利用が減りましたけど……今度は面白がって利用する生徒もいて、収拾がつかないんです。」 そこまで話すと、緩やかに首を振り盛大にため息を漏らしながら事務員さんは仕事へと戻っていった。 ◆◇ 揚羽が事務局で許可をもらっている頃、六角屋灼は図書室にやってきた。 許可がなければ、地下に入るのも躊躇われるので、図書室内で何か噂のヒントになるものはないかと探すことにした。 「…図書ノート……」 ふとカウンター席に置かれた、ノートを見つけた。 『図書ノート』と書かれたそれは、読んだ本に関するコメントや、置いて欲しい本の要望などが大部分だが、中には恋愛ごとの相談やらよく分からない落書きも多く書かれている。 他に何もなさそうだと思った灼は、そのノートをパラパラとめくり始めた。 「………………?」 数冊が束ねられたそれは随分なページ数で、全てに目を通すのは無理だ、と思った灼だったが、同じような文面が何度も出てくることに気がついた。 「…『地下閉架の黒の魔術書みつけた。』『黒の魔術書にお願いしたい』…黒の魔術書…お願い?」 書かれた内容をポツリ口に出していると、ガラリと扉が開かれ、揚羽がやってきた。 「むっすー、お待たせー!許可とって来たよっ!」 「あ、烏月さん、お疲れさまっす。」 図書室は静かにするもの、という概念は既に忘れ去られている様子の声量で笑みをみせる揚羽に、小さく頭を下げた灼は、ノートに書かれた『黒の魔術書』の話をした。 「ふぅん?じゃあ黒い本さがそっ!!」 そう軽く言って、地下閉架に降りていくも、その直後、閉架の本の量に愕然とさせられるのだった。 ◆◇◇ 「あーーーーっ!ぜーったいこんな中から見つかるわけないよっっ!!」 と、集中力のなさを発揮した揚羽が両手を挙げると、その腕が本棚にあたり、数冊の本が落ちてきた。 「烏月さん、狭いんすから暴れないでくださいよ……って、流石って言うかなんていうか…。」 落ちてきた本を、拾いながら嗜めていた灼は、手にした本を見て思わず揚羽へ視線を向け声を漏らした。 手にしていた本は黒一色の装丁の本、表紙には古代文字が書かれており見た目は魔術書のようだった。 「えっ!?ナニナニ!?見つかったの??やったー!さすがあたし!!」 飛び跳ねて喜びたいところをぐっとこらえつつ、灼の持つ本を覗き込んだ揚羽だったが、中身は真っ白。 「なんだこれ……」 パラパラとめくっていくが、全てのページが真っ白なのだ。 そして最後、背表紙の裏に、こう書かれていた。 『この本に自分の願い事を書くと、それがどんなものでも叶う。 ただし、願い事が叶った時に「その人の大事なもの」をなくす。』 「ビンゴ!だねっ。でもこれガセみたいだよー?」 そういって、落ちた本の中にあった、ボロボロのメモを拾い上げた。どうやら本に挟まれていたらしいノートの切れ端のようだ。 『願いが叶う…っていうのは嘘です。 でもワクワクして面白かったでしょ? やっぱり願いは自分で叶えないとね!』 そう書かれた切れ端を本にはさみなおすと、落ちた本を片付け地下閉架を後にするのだった。 階段をのぼり窓の外を見れば、既に陽は沈み窓ガラスに雨の雫が垂れていた。 噂【緑のスカート】を完成、真相を解明! 噂【地下に眠る魔術書】のヒントを入手! 噂【地下に眠る魔術書】を完成、真相を解明!
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ギルド受付「こんにちは。ハンターカードを見せてもらってもいいでしょうか? …はい、ありがとうございます。確認しました。 今回、ハンターになったばかりの方の支援として、各ギルド長から色々な補助が出ておりますのでご活用ください。 以下の中から『一つだけ』選んでくださいね。 また、書類も多少書いてもらうことになりますので、貴方の氏名、所属しているギルドを記載して提出してください」 補助プラン 補助内容 補助プラン(お金) 20000円 補助プラン(煌石) 5個 補助プラン(両方) 12000円+煌石2個 ☆書類提出はこちらをクリック!(GM宛メール) ※以下の内容をコピー&ペーストし、記載してGM宛メールから送信してください。 PC名: 所属ギルド: 選んだプラン:
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8月18日、午前8時。 蒼の真森村に来た二人のハンターは、まず村の惨状を見て言葉に詰まった。 村の男達が片付けてはいるが、辺りは血の痕があちらこちらに飛び散っている。 「ギルドで聞いた話し以上に酷いな……」 ハンターの一人、安土優は隣にいる東雲直へと声をかける。 「依頼は、箱の処理だとよ。直、お前が紅で見たって箱と同じ可能性があるぜ」 「はい、おそらく俺が見た奴と同じ箱だと思います。何個もあるって聞きましたから。被害は確か、女と子供だけですよね?」 「ああ、ギルドからの連絡だとそうらしいな。……コガラシ、か。そう言えば俺も聞いた事ある名前だな」 二人は……と言っても主に直だけだが、男達に頭を下げて挨拶しつつ、まずはこの真森村の村長のもとへ向かった。 歩いている途中、先程の話の続きを行う。 「俺の符術の師匠である、東条慶介って奴は知ってるか? その東条から聞いた話しだと、この符術も東晋って東大陸にある国が源流らしい。 符術もそうだが、例えばお前が高校時代に上条家の呪術と関わっただろ?ああいうのの源流は、東晋って国の独自の技術らしいぜ。 今回のコガラシもその一つだ。詳細は詳しく聞いてねえし、今となっちゃお前の方が詳しいんだろうがな」 「じゃあ、コガラシって黒い箱は東晋から大和に持ち込まれたって事ですか?」 「そこらへんは詳しくは知らねえって言ったろ。ま、調査するうちにわかるだろうよ、そこら辺はな」 話をしているうちに、二人は村長の家へとついた。 元々大きくない村なため、入口から村長の家まで2キロくらいといったところか。 呼び鈴を押し、中へと入れてもらう。 村長の大塩平八(おおしおへいはち)が出迎えてくれたが、既にこの家には彼一人のようだ。台所にある血の痕が、彼の妻も犠牲にあった事を物語っている。 「すまんのう、何ももてなしもできんで」 「いえ、お悔やみ申し上げます」 「爺さん。辛い所悪いが、単刀直入に聞くぞ。原因の箱はどこだ?」 大塩は立ち上がり、ついてきなされ、と一度外へ出て、倉庫の方へと向かう。 倉庫の扉を開けると、中はガラクタや農耕具がたくさん置いてあったが、既に使われておらず蜘蛛の巣が張っていた。 足下も暫く誰も入っていないせいか、ホコリで靴の跡がつく。 中を数十メートル進むと、隅に白い箱が一つ、置かれていた。 箱からは禍々しい程の邪気を感じる。 「なっ……これは!?」 「おい爺さん、これはなんだ!?」 「……代々うちに伝わる話しが正しければ、『コガラシ』という名前の箱だそうですじゃ」 「直、お前は確か黒い箱を見たっていってたよな?俺も東条から聞いたのは黒い箱のコガラシの話しだ」 「……俺が見たのはここまで禍々しくはなかったし、色も黒でしたよ」 「……そうか。直、お前は一度ギルドに報告。応援も頼め。ただし、この村には一切他の奴は近づけるな」 「分かりました。でも、成人してる男のハンターくらいならいいんじゃないですか? さすがにこの規模の事件、二人だけで調査って言うのも難しいんじゃ……」 「いや、調査は俺とお前の二人だけだ。それだけヤバイもんだ、ほかの奴らは俺たちが倒れたらその時は託す事にする。実際、お前が見たってコガラシとは違って、気分も今すごく悪いだろ?」 安土の言うように、直はこの倉庫に入ってから、吐きそうな気分をぐっと堪えていた。 隣の安土、そして大塩も顔色はよくない。ここに留まれば留まるほど、どんどん気持ち悪さは増していく。 「まずは、この村の調査の前に、ギルドに連絡がついたら村の入口にこれを貼っていけ」 安土は直に、6枚の符を渡した。 「これは?」 「悪しきモノを外に出さないための符だ。村の中心部から、等間隔で、六芒星を描くように貼っていけ」 「了解です」 詳しくはわかなかったが、これからこの村に結界を作ろうとしているのだろう。 それほど、このコガラシの箱はヤバイものらしい。 不安気な顔の大塩に、安土が口元を笑ませて声をかける。 「安心しろ爺さん。コガラシは女と子供だけにしか効果は無い。これから、このコガラシを駆除するため、色々と下準備をしてるんだ」 「お、おおそうでしたか。ワシャてっきりもう助からんだとばかり……」 「早速依頼に取り掛かるぜ。直、行くぞ」 ☆☆☆ 8月18日、午前9時。 村長の家から離れた二人は、直はまずギルドに連絡を入れて、安土について村の入口まで向かっていた。 「あの、さっきのあれって……」 「気休め程度だが、嘘は言ってないぜ?コガラシ自体は男には効果はねえ。だが、今回の箱は系統が違う。用心するに越したことはねえだろ。 それに、気づいてるか?」 「え?」 「このコガラシ、あの倉庫から少なくとも今日は動かしてねえ。俺たちの足跡が証拠だ」 「……!」 「ああ、そうだ。俺たちの知っているコガラシより、範囲は広い。 少なくとも、あの爺さんの家と倉庫が近いから、婆さんが死んだのはまだ理解できる。 だが、入口付近でも血痕があっただろ?おそらく、あそこでも死んだ奴はいる。 そして、箱は一切動かされていない。つまり……」 「このコガラシの影響範囲は、普通のよりも遥かに強いってことですね」 「そうだ。だからまずは結界を張る。どれだけの影響力があるかわからない以上、この村に閉じ込めておく。 だから、男のハンターでも一切入れるなよ?結界を壊したら、そこから風船のように一気に邪気が外に漏れてくだろうしな」 「換えの符はねえ」というと、安土は直と別れた。 手分けして、まずは符を貼らなくては。 そして、安土がそれからの事を言わなかったということは、直自身が考えて行動をしなくてはいけないだろう。 長く恐ろしい日が、始まったばかりだった――。
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プロローグ・終わりの始まり 「あれ…?ここは…?」 柳茜が目を醒ますと、そこには沢山の見知った顔が倒れていた。 今まで幾度となく共に戦ったハンター達。 そして、辺りを見渡すと宇宙空間のような場所に、自分達は石造りのような場所にいた。 ユグドラシルで見た巨大な大樹と、その周りには巨大な湖がある。 ―久しいな、人間よ― 「!?」 その一言により、周りの者も目覚め始めた。 茜は、驚きの表情で眼前に聳える竜、エストレアを見る。 「えーっと…」 まず甚目寺禅次郎を探そうとした。 エストレアが用があるとすれば、彼の竜に見いだされた禅次郎だ。 辺りに沢山のハンターがいる事を見れば、茜も大勢の中の一人に過ぎないのだろう。 ―今回は貴様だ、柳茜― 「え?」 ―終わりが始まろうとしている。滅びの星、ハミルトン。魔王竜アドラメレクのみが起動できる、いち文明を滅ぼすことができる魔法― 「ちょ、ちょっと待ってよ!いきなりユグドラシルに連れてこられて、突然そんな事を言われても…」 ―心せよ、柳茜。アドラメレクに見出されし竜の戦士よ。これより、アドラメレクに代わり最終試練を開始すると宣言させてもらう― 状況を少しずつ呑みこんでいく茜。 ユグドラシル、とは言ったが、厳密にいえばここはユグドラシルではない。 ユグドラシルの5層に似てはいるが、全く別の世界だ。 何よりここが始まり。 巨大な石造りの階段があり、遥か上の層のような場所は、広大な翡翠でできたエリアとなっていた。 ―あれはほんの一角。第一階層は四季の階層となる。言うよりも行けばわかるだろう― 「…」 色々聞きたいこともあったが、確かに実際に見てみない事にはどうにもならない。 仲間に声をかけ、第一階層、四季の階層と呼ばれる場所の探索を始めるようとした時だった。 「あれ?皆?」 「…おい、どうなってんだ?ラウム」 「フェルゼちゃんっ!ハナちゃんとかみんな消えちゃったのっ~!」 いつの間にか、茜と白神凪、福良練の3人しか階段を上がってきていない。 困惑する3人に、エストレアの声が聞こえる。 ―アドラメレクにより、階層に挑める人数は決められている。そして、悪魔共は既にいない― 「そんなぁ…またせっかくフェルゼちゃんとお話しできると思ったのに…」 「いや、待て福良。この世界のどこかに、感じねぇか?ラウムの気配は、遠くだが感じるぞ」 「悪魔はよくわかんないけど…とにかく、挑めるメンバーは決められてるってことね。いつもこの3人で挑まなきゃならないってことはないんでしょ?」 ―然り。そして、貴様達と縁のある者達が、悪魔に囚われの身となっている。その者達は、エリア攻略の手助けとなるだろう― エストレアの声がやむと、8個の宝玉が3人の手に入っていた。 「これは…」 ―悪魔に囚われた者達の魂。我がいる拠点に戻れば、解放してやろう― 「…とにかく、一度戻った方が良さそうだね。悪魔の力は使えそう?」 「ああ、そこは問題ない。中にいたラウムが、力だけ残して消えたような感覚だな」 「じゃ、問題ないね。戻るよ!」 ☆☆☆ 3人が戻ると、そこには消えたはずのハンター達が戻ってきていた。 エストレアのいう事は本当のようで、一度に向かえる人数が制限されているようだ。 ―では解放を行う― エストレアの一つ目が光ると、8つの宝玉は壊れ辺りが光に包まれる。 そして、そこには佐治宗一郎、上条森羅、城ヶ崎憲明、織ヒカル、燕沢凛桜、北嶺真帆、砂金美作、葎イクルの8名が地面に座り込んでいた。 「…はい?おい!てめぇらどうなってんだ!?俺様さっきまで仕事してたはずだぞ!」 「ああああ!ちょうどいい所で!!!フラグが折れたァァァ!」 「おやぁ~?ここはユグドラシルですかねぇ~?」 「これは…そうそうたるメンバーだな」 桐石登也は、8人を見て思わず笑った。 これだけいれば百人力というものだろう。 そして。 「ヒカル~!!本物カヨ!?」 「ヒカルっ!」 「え?俺なんで…?は?イクルに…維胡琉先輩!?」 操られていた水鏡流星が、殺害したはずの織ヒカル。 彼がそこにいたのだ。 ―アドラメレクの力で、死者も貴様達の同行者として呼び出されている。総勢20名の同行者と共に、全ての階層を攻略し、立ちはだかる敵を倒し、アドラメレクの座す終わりと始まりの地へと向かう事が貴様達の目的となる。降りたい者は我に言え。現実世界に戻してやろう。ただし、その者はもう資格は失い、この最終試練への協力はできない。ここにいる者達がハミルトンを止めるか、止められず世界ごと巻き込み死ぬ時までゆっくりと残りの人生を謳歌するがいい― 「ちなみに、私は抜けられないよね?」 ―当然だ。貴様が抜けるという事は、最終試練の放棄を意味する― やっぱりね、と茜はため息をついた。 ―2月末日。およそ2カ月間、アドラメレクは待つといった。つまりそれまでにアドラメレクを倒せない限り、ハミルトンの発動は食い止められず、現実世界もろともこの世界は滅ぶ。今日は12月27日。1月1日まで待ってやろう。どの道、正式な攻略開始は1月1日からになる。そこで、他の者達は答えを出すがいい。最終試練に挑むかどうかを― 貴方達の前に、沢山の食料品が出現した。 全く調理していない、生のままの肉が、野菜が、魚が。 ―滅びの時を迎えるまでの食については、我がユグドラシルの力を以って提供してやろう― ☆☆☆ 拠点となったユグドラシルの一角に、上条が用意したスペース、アイテムショップがある。 彼だけ召喚された時、土御門家が所有する物資と共にここに召喚されたのだ。 「はぁ~、ババアは消えろ。どうしても売ってほしいなら、煌石1個10万円、ベッドの日用品は100万円。現金で」 「よし、揚羽さんこいつ殺そう」 「おっけー!」 「ちょっと、なんだよ!?僕のものだぞ!金払えよババア共!おい、来るなよ!うわあああ」 多少高いままだったが、それでもギルドで提供していた煌石等は定価よりちょっと高いくらいに、日用品も定価で。 茜と烏月揚羽の女子力で、交渉は成立した。 ☆☆☆ 拠点となったユグドラシルの一角に、貴方達が神崎信との最終決戦で使った飛行船、エリュシオンがあった。 「ここの座席を使えば、全員寝泊りできそうですねェ~」 「そうッスね、多少体は痛くなると思うッスけど」 「伍代さんもお留守みたい?」 砂金とヒカル、そして凛桜はエリュシオンの調査をしていた。 特に魔物などはおらず、寝泊りにも多少は体を痛くするだろうができるスペースはある。 肝心のエリュシオンの飛行装置などは、分かる者がいなかったため動かすことができなかったが…。 「でもこれ、掃除とか誰がするッスか…?」 「…リオは嫌よ」 こうして、エリア探索に行けない者達で交代して掃除を行う事になったのだった…。 ☆☆☆ 「いやぁ~興味深いですねぇ~!見たこともない魔物がたっぷり!」 「城ヶ崎さん、これ見て…!」 「おぉ!北嶺さんこれはすごいですよ~!絶滅したはずのむいむいです~!」 「ずいぶん盛り上がってんな…」 志島武生は、城ヶ崎と真帆と共に拠点となったユグドラシルの一角にある書庫へ来ていた。 「ここで、今まであったことを記録しておきますからね~。魔物の生態も知りたければ来てください~」 ☆☆☆ 拠点となったユグドラシルの一角に、だだっ広いだけの場所があった。 「おっしゃ、ここは訓練とかするのにちょうどいいな」 佐治はそこを眺めて一人呟いた。 「しかしなぁ、上条のアホはともかく、なんで俺様や城ヶ﨑がエリアに向かえねぇのかなぁ」 佐治が同行メンバーとして粋がっていた時、エストレアの一言を思い出す。 ―同行者は20名。しかし、佐治宗一郎、上条森羅、城ヶ崎憲明の3名は非同行者となる。同行者20名以外にも、幾人かの非同行者も囚われている。救出すると良いだろう。なお、非同行者はアドラメレクの力によりこの拠点より外には出れぬ― と。つまり佐治は既に戦力外なのだ。 「ふざけんなっつーの!だったらガキ共強くして、アドラメレクぶっ倒す!!!」 こうして、アドラメレクの、竜の戦士の最終試練が始まったのだった――。
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12月中旬、午後15時(1日目)。 桐石登也の置かれている現状を整理しよう。 用事で猿渡住職へと遺骨配送サービスの遺骨届けを終えた後、猿渡と世間話をしていた。 そして突然の電話。その電話に剣幕を変えた猿渡に帰れと言われる登也。 帰る時に龍志狼が現れ、彼について地下道を進むと、そこには怪異を隔離した部屋があった。 怪異ナンバー173のだるまに頭を潰された、猿渡と二名の弟子と共に…。 『扉をまずは閉めろ!』 悪魔ウバルの助言により、登也の体が動く。 龍が逃亡した後、近くの部屋に逃げ込んだのはよかった。 しかし、一人という状況な以上、目を離す状況は必ずくる。 まず扉を閉めて、瞬きを一つ。 「うおッ!?」 きちんと閉めたはずの扉。 しかし、その扉は再び半開きになっていて、だるまが外に半身をチラつかせている。 明らかに登也も3人と同じように頭を潰そうと狙っている! 「こんな反則な奴、外に出せるかよ…!」 もう一度閉め、今度は片目だけ開いてみる。 まずは試さなくては。 そう思っていた矢先、ウバルの声が響く。 『何をしている!両目を開けろ!』 その言葉に驚き、目を開く登也。 するとすぐ目の前に、いつの間にかだるまが来ていた。 「こ、これもダメだってのか!」 『この怪異にはルールがある。抜け道など無い、ルールに則り、対処をするのだ』 ウバルの声が今は頼もしく、彼の声に頷いてみせると目をそらさぬまま素早く回り込み、外に出て扉を閉めた。 そして瞬き一つ。 またもドアが半開きになっている。 そしたら再度扉を閉める。 「…無限ループに入ってないかこれ…」 『ドアを閉めたら、僅かな時間があるはずだ。次の瞬きまで、何かできるはずだろう』 「何かって…」 なんだよ、と言おうとした登也だったが、彼が一番よく分かっていた。 猿渡住職が電話を受け、闇雲にただこの場所へと来たのだろうか? 違うだろう。 おそらく、何らかの対処法があるはずだ。 それはモノ、そうでなくては、この場所に対処するための方法が。 他の弟子に管理を任せて、世間話に興じていた猿渡の事だ。 確実に、それは第三者が見て理解できる対処法としてあるはず。 「お札か、封印方法が記されたメモみたいなものか」 『そうだ、いいぞ桐石登也。死体までは数メートル、だるまさんが転んだの要領だ』 なんでだるまさんが転んだなんか知ってんだよ、と噴き出して突っ込みたかったが、今はあえてそれには触れない。 物を色々積んであるテーブルを扉が開かないように置く。 気休めレベルだが、瞬きしたりちょっと目をそらす余裕はできるはずだ。 もちろん、念のためだるまから目を背けず、瞬きして扉が開けばすぐに戻り閉める。そして次の瞬きまで余裕があるうちに猿渡の死体まで向かう。 彼の懐を漁ると、案の定お札が3枚出てきた。 それは手にしただけで、健やかなる、清浄なる、正しいような感じにさせてくれるようなお札だ。 『よし、それをあの扉に張り付けろ。それで終わる』 ウバルに言われた通り、扉に張り付ける登也。 試しに瞬きするが、だるまはもう出てこない。 「た、助かった…」 安堵してため息を一つ。 腰を抜かすように地面にへたり込む登也。 しかし、案外あっけなく終わるものだ。 もう一度言うが、瞬きをしてももうだるまは出てこない。 顔を背けてももう大丈夫。 安心だ。 「さて、問題はこの事を誰に、どう説明するかだよな…」 『しかし桐石登也、なぜ札は4枚ある?』 「4枚?…うおッ!?マジだ!?」 『おそらく1枚は予備と考えるのが妥当だろう。だが残り2枚。このだるま以外にも――』 ウバルが話を続けようとしたが、そんな事は登也の頭には入ってこなかった。 奥の隅に、すすり泣く声が聞こえる。 男の声で、すすり泣く声が。 「誰だ…?」 『ん?桐石登也、そこの死体、何か気にならないか?』 「え?」 登也が猿渡の死体を見るが、頭を潰されている以外は特になんともなっていないように見えるが…。 『違う、その隣だ』 「あ、こっちね。は…?…な、なんだよこれ…?」 彼の目の前にあったのは、先程は頭しか注視してなかったせいか。 僧衣がズタズタに切り裂かれている男の死体だった。 こちらの僧二人の直接の死因は、頭部損傷が先か、それとも引き裂かれたことによる失血死が先か。 それくらい深い傷だ。 「…お前、か…?」 登也が声をかける。 すすり泣く声が止み、奥の隅にいた男が立ち上がり、こちらを振り向こうとした時。 『何をしている!後ろだ!』 「えー―」 登也が振り向くと、そこには真っ黒な姿のお爺さんが立っていた。 全身真っ黒。カラスのように。 そしてお爺さんが登也の首を掴むと、登也の体がずるずるとお爺さんの中へと吸い込まれる! 「ぐッ…!がッ…!」 息ができず、そのまま取り込まれ、意識を失いそうになっていた登也を呼ぶウバルの声が聞こえた――。 ☆☆☆ 「…」 「誰もいませんね…」 日野守桜と鬼ヶ原空は、本堂へとやってきていた。 ギルドから連絡を受け、本堂でちょうど蜂合わせた二人。 どうしようかと困っていたら、小僧を見つけて声をかける。 「住職ですか?…あれ?さっきまでいたのになぁ…」 その時、電話が鳴る。 その電話は暫く鳴り続いていたが、やがて切れたようだ。 「…電話、よかったんですか?」 「あれ?他の人、どこいったんでしょうかね?」 「こっちじゃない?」 空が地下道へ続く道を見つける。 小僧と桜も続いてそちらへと行くと、中の方からたくさんの僧の経を読む声が聞こえてきた。 「…なんかすごくヤバそう」 「い、行きますか…?もしかしたら登也先輩、この奥にいるかもしれませんし…」 「ちょっと待って」 空は携帯を取り出し、登也に向けてメールを打った。 『無事か?寺に到着したがそちらのお加減はいかが?なんか必要なものあるか?』 と。 勿論返事はすぐに無い。 「いこうか」 此処にいてもしょうがないし、と地下道を指さす。 頷くと、「僕はいいです!」という小僧を本堂へ置いて、二人は地下道方面へ向かっていった。 ☆☆☆ 登也が目を醒ますと、辺りは真っ暗な世界だった。 否、かなり先の方に光が見える。 「ここ…は…?」 全てがスローモーションで動いている。 登也の動きも、声も。全てが。 「う…ばる…?」 ウバルの反応はない。 無視というより、不思議な力で遮断されているかのように。 「け、いた…い」 携帯をスローなペースで取り出してみた登也。 そこは圏外になっていた。 考えていても仕方がない。 そう思い光の所まで歩き出した。 『グゴゴガガガグ』 先程のお爺さんが、ゆっくりと背後から迫ってくる! 元より動きは遅いようだが、そのお爺さんだけはスピードを変えず、元の速度のままで登也へと迫る! 普通の速度で逃げても、スローペースなため光まで向かう前にまず摑まるだろう。 何か仕掛けなくてはならない。 しかし、何もないこの世界でどうやって? 誰の助けもないまま、迫るお爺さんをどう対処するか。 正念場だ。
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牛夢 プロローグ 前編 中編
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準備中
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8月18日午後21時。 目を醒ました鬼ヶ原空は、ここが書斎という事に気が付いた。 書斎には中から鍵がかけられたため、念の為鍵をかけている。 「どうしてここにいるんだっけ」 寝ぼけ眼で小さく呟き、状況を整理した。 あの時、死体が草刈り用の鎌で空の足に突き刺した後、まずはクマのぬいぐるみを突き飛ばして、その後地獄歌で死体共々再起不能にしたのだ。 だが、キッチンに逃げるように向かった空は、そこで先回りしていたクマのぬいぐるみと遭遇。 ストレイキャットを発動していたため、気づかれることは無かったが、この状態でもう一度クマのぬいぐるみとやり合う覚悟はなかったため、次に向かおうと思っていた書斎へと向かったのだ。 幸い、ここには死体もクマのぬいぐるみもいなかったため、ある程度血が止まった右手のタオルを、今度は足へと巻く。 しかし、深く切れているため右手にはジャージを千切って巻いて応急処置を施した。 「あー、思い出した。それから少し意識とんでたのか」 何の感情をこめないで呟く空。 一人はこういう時に物悲しくなる。 と、その時携帯にメールが来ている事に気が付いた。 『空ちゃんへ。 向坂維胡琉です。無事ですか? ひとりかくれんぼの概要を、ネットカフェで調べたので送ります。 はじめに ひとりかくれんぼとは、降霊術の一種で、自分で自分を呪う儀式のようです。 同居人等、家にいる人にも迷惑がかかるようなので、今回は空ちゃんはそれに巻き込まれた形になると思います。 用意するもの 手足があるぬいぐるみ ぬいぐるみに詰める米 爪切り 縫い針と赤い糸 刃物(包丁でもカッターでも、鋭利なものなら大体いいようです) コップ一杯の塩水 手順 ぬいぐるみに名前をつけ、ぬいぐるみの詰め物を出し、代わりに米と自分の爪を入れて縫い合わせる。 中の米はぬいぐるみの心臓、赤い糸は血管を示しているのだとか。 隠れ場所を決めておき、そこに塩水を用意しておきます。 御前3時になったら、以下の順に行動します。 1、ぬいぐるみに「最初の鬼は(自分の名前)だからと3回言い、浴室に行き水を張った風呂桶にぬいぐるみをいれる。 2、家中の照明をすべて消し、テレビだけつけ、目を瞑って10秒数える。 3、刃物を持って風呂場に行き、「(ぬいぐるみの名前)見つけた」と言って刃物を刺します。 4、「次は(ぬいぐるみの名前)が鬼」と言って、自分は塩水のある隠れ場所に隠れる。 また、終了方法についてですが、塩水を少し口に含んでから隠れ場所から出て、ぬいぐるみを探してコップの残りの塩水、口に含んだ塩水の順にかけて、「私の勝ち」と3回宣言して終わりだそうです。 この手順を2時間以内に終了させなければならないみたいですが、時間は大丈夫でしょうか? P・S そっちに向かっているハンターもいるようなので、最悪、どうにもできない状況の時は彼らを待って行動してください』 空はメールの来た時間を見る。 20時ジャスト。 そして、現在の時間を携帯で確認する。 21時12分。 「もう2時間超えてないか?どうなるんだこの状況……」 呆れた顔で呟いた空。 それに、終了方法を見るに塩水が必須のようだ。 彼女は塩水を持ってないし、おそらくあるであろうキッチンにはあのクマのぬいぐるみがあった。 そして女の子。3階にいるであろう彼女も探さなくてはいけない。 しかしあれから2時間以上経っている。 既に彼女が生きているのか、と言うとやはり逃がした空の友人である、灰原の言うように絶望的な状態も考えなくてはならないのだろう。 加速装置を使っても、この足では満足に動くことはできない。 その事だけは念頭に入れておかなくてはいけない。 「お?」 空がそう考えていると、携帯のメールしか見ていなかったため、着信が来ている事に気が付く。 8件。うち1件が白神凪でもう7件は桐石登也だ。 最終履歴である登也に掛け直すと、すぐに彼は電話に出た。 『空、大丈夫か!?』 「登也か、電話かけ過ぎだろ」 『なんでそんなに緊張感ないかなぁ!?』 『おい登也……さっさと確認しろ』 『わかってるって凪』 維胡琉の言っていた現場に向かっているハンターというのは、この二人なのだろう。 現在の空のいる場所を伝え、維胡琉から開始・終了方法を聞いた旨を伝えると、凪からよし、という声が聞こえた。 『鬼ヶ原、今俺たちは家の前にいる』 『お前から連絡来るまで、ネットにつないで調べてたのに……維胡琉さん伝えてたのは想定外だったがね。もっと別の事を調べりゃよかったか』 「気にするな、私もひとりかくれんぼの事を詳しくは知らんしな」 『……とにかく、今から俺達は中に突入する』 『人命第一ってわけで、この家の人も許してくれるだろうさ!』 「ああ、待ってる」 電話を切る。 ひとまず、もう少し休憩を取ろうと思った。 なんせ、二人とも回復できないメンバーだからだ。 この右手と足の怪我も、もう少し付き合わなくてはいけないだろう。 来るまでもう一眠り、と思った時に灰原からメールが届く。 『空、生きてるか。 解決方法を追記しておく。無事に帰って来いよ』 と、その後に長々と解決方法が書かれていたが、要約すれば維胡琉と同じ内容だった。 「キャアアアア!」 メールを見て、いつも後手に回る灰原に呆れていた瞬間、上の階から悲鳴が聞こえた。 まだ登也と凪は来ない。 そして、一人では死体とぬいぐるみ同時相手はまず不可能。 彼らを待ってから3階に向かうか、それとも今向かうか。 選択が迫っている――。 ☆☆☆ 8月18日午後21時15分。 登也と凪は、空と電話を終えて家の中へと入ろうとしていた。 「凪、準備はいいか?」 「……ちょっと待て登也。この状況どうするんだ」 無視して行きたかったが、電話を終えた後に人が集まってきたのだ。 しかも誰が言ったのか、ひとりかくれんぼでの事件と知られてしまったせいで、更に野次馬は増える。 「みなさーん!危ないので中へは入らないでくださいねー!」 「おい!中は危ないぞ!」 「あ、押さないで!危険だから!本当に危険ですからね!」 「ったく……!」 野次馬から抜けて、中を覗こうとしたのか1階の窓を開けようとしていた少年を凪が止め、押してどんどん前に、玄関の前まで来ている野次馬の群れを登也が押し返す作業で、時間ばかり食っていた。 そして、その時二人は見た。 野次馬の中から、龍志狼が薄ら笑いを浮かべて、去っていく姿を。 「あの野郎……っ!」 「待て、登也。鬼ヶ原を優先しろ!」 「わかってるッ……!」 凪はそういいつつも、直感した。 ひとりかくれんぼがなぜこのタイミングで流行り出したか。 龍志狼の出現。 この二つが繋がるのを。 「押さないでッ!押さないでくださいッ!」 「いい加減にしろ!」 どんどん増える野次馬。 そして先ほどの少年がまた凪の目を盗んで、窓から入ろうとしていたのを再度止める凪。 この野次馬の群れをどうにかしなければ、中へ入る事すらままならないだろう。 ☆☆☆ 空…HP230/MP135/OP51/状態:重症(休憩を取るまで、行動する度にHP-200)
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■ ハンター 粥満の施設説明でも触れましたが、ハンターとはいわゆる「何でも屋」的職業で、その仕事内容は情報収集、 探し物等から事件や遺跡の調査、魔物退治、違法組織の取締りなど多肢にわたります。 そのハンター達を取り纏め、全ての捜査権を握っているのが各都市に存在するハンターギルドです。 その中で王都である粥満に存在するものが総本部とされています。 ハンターには実力に応じて階級があり、神風学園の生徒はGクラスハンターとしてハンターギルドに登録されます。 ハンターには単独行動を好む者も中にはいますが、昨今の事件の凶悪化や規模の拡大に応じて、 4~6名での行動が主流になって来ています。 昇級するには昇級試験に合格するというのが一般的な昇給方法ですが、 上のハンターランクを目指すにはそれ以外にも必要な内容があるようです。 ハンターランクはS・A・B・C・D・E・F・Gの8種類です。 ランクが高くなる毎に、色々と特典がつきます。 またFへの昇格にはハンターポイントを溜めると自動的になることが可能ですが、 Eへの昇格時には申請および申請費がかかります。 さらに上位ランクへの昇格時には申請に加えて昇格試験があり、それを達成しなければ昇格はできません。 申請はこちらまで PC名: 名簿ID: 現在のハンターランクとハンターポイント: を入力してGM宛にメールしてください。 Fへの昇格時(30):特別報酬3000円・煌石1個追加 Eへの昇格時(50):特別報酬5000円・煌石1個追加・依頼時に武器を所持可能(武器の作成可能)/昇格に3000円必要 Dへの昇格時(150):煌石5個追加・覚えている魔術を一つ、得意魔術へと変化可能/昇格に5000円必要 Cへの昇格時(300):武器、もしくは装備品を魔導具へ強化 /昇格に10000円必要 Bへの昇格時:(NPC専用) Aへの昇格時:(NPC専用) Sへの昇格時:(NPC専用) 等々、ハンターギルドも段階によって色々な特典を解放していきます。 Sクラスハンターは名誉的な存在であり、特にギルドから特典はありませんが、 大和国内だけではなく飛鳥や出雲、それ以外の外国から広く知られる存在なのは間違いないでしょう。 また銃器や刃物、その他一般の法律で携帯及び使用が禁止されている物についてはギルドに申請して認可・登録をもらわない限り、 携帯・使用することは出来ません。 依頼で得た報酬は、ギルドの運営費、依頼時に怪我をした場合の保険を差し引き、 ハンターの生活費とギルド内で使用可能なお金に振り分けられます。 名簿、および依頼仲介所の依頼内容に記載されている金額はギルド内で使用可能なお金で、訓練やアイテム購入等に当てる事が出来ます。 ギルドではハンターの生活水準を保持する為に、生活費をギルド内で使用可能なお金に回すことを認めていません。 また、保険や依頼による現地までの交通費、 宿泊費やその他請求金額(後の調査で正当と認められる内容のみ)等はギルド側で助成しています。 ハンターカード ハンター全員に配布される電子カード型の身分証で、このカードを介して所持者の魔力を増幅させることができます。 また、パートナーシステムを利用する為にはパートナー同士でカードを接触させる必要があります。 電子化はされていますが、特殊加工が施されており磁石や耐火性がある為、通常の取り扱いに注意は不要です。 しかし、過度な力を加えると壊れる場合もあるので気をつけましょう。 持ち主の魔力にのみ反応する為、他人が使用することは不可能です。 また、作成には特殊な加工と素材を用いる為、非常に高価なものとなっています。 万が一不手際で紛失、破損した場合はハンター資格が剥奪される可能性もあります。